第20話 食生活と環境問題

 輸入野菜や果物が多くの石油燃料を費やして運ばれてくること、真冬に食べるイチゴやトマトがどれだけ多くの灯油を浪費して栽培されていることなどを知っている人は少ない。今や、石油の塊のような食材が多いのであるが、それが平気で食べ残され、あるいは手つかずで捨てられることが多く、台所の生ごみになるだけでも年間360万トンにもなる。これは知られざる石油エネルギーの浪費であり、二酸化炭素の放出である。台所から流される飲み残しの味噌汁、使用済の天ぷら油などは河川を汚染する大きな原因になっている。

 台所から捨てられる厨芥や使用済の食品包装材、容器などは年間1500万トン、東京ドームに42杯分もあるが、個別に分散して出るので再資源化が難しく、大部分が焼却されるか、埋め立てられている。埋め立て用地に困った自治体では家庭ごみ減らし運動に熱心である。スーパーでのパック販売、自動販売機の増加、ギフト商品の過剰包装などで増えた食品、飲料用の容器、包装材、トレーなどが家庭ごみの3分の1を占めている。とくに、食品、酒、飲料用の金属缶、ペットボトル、ガラス瓶は年間1500億個にもなるので、回収と再資源化に多大の費用と手間がかかる。そのほか、空き缶やペットボトルの散乱、ペットボトルの焼却により放出されるダイオキシンなどの環境問題も派生する。

 飲料の容器として資源やエネルギーの使用が一番少ないのは何回も繰り返して使えるガラス瓶なのであるが、消費者は軽くて割れることもなく、飲み残してもキャップをして持ち歩けるペットボトルを選ぶ。スーパーやコンビニでもらうビニールのレジ袋は一人当たり年間300枚になり、原料の石油に換算すると5.5リットルにもなる。みんながレジ袋を使うのを止めたら全国で56万キロリットルの石油の節約になるという。

 省エネ、環境への配慮を口にするのはやさしいが、食生活でいざ実行するとなるといろいろと不便さを我慢しなければならない。

 

 

 

 

コメント(9)

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西山 真司 様
 どのようなご用件でしょうか
ご連絡ください。 橋本直樹

橋本様

はじめまして。
この食の破棄問題で少し考えるところがあります。
是非ご協力を頂ければと思ったりしておりますが
一度私のメールにご一報頂けませんでしょうか?

ご多忙のところお手数をお掛けしますが、宜しく
お願い致します。


SPEAKER Inc.
西山眞司

私自身の生活習慣で、資源を浪費していると感じていることワースト3をあげると、①缶ビール②ミネラルウオーターのペットボトル③レジ袋でしょうか。

缶ビールに関しては、何回か瓶ビールに変えては、缶ビールに戻るという循環を3回程繰り返してきました。
資源のことを考えては瓶ビールに、便利さに負けては缶ビールに戻るの、繰り返しでたが、4年前東京に住んでからは常に缶ビールです。

ペットボトルに関しても、家から会社まで500mlのボトルを2本運んで、繰り返し使用するというやり方で対処したこともありましたが、2週間ぐらいで断念しました。

なかなかうまくいきません。

東京ドーム42杯ですか・・・。
理屈ではわかっているのに、便利さや豊かさに負けて資源を無駄にしてしまっている自分。
ふと思ったのですが、やはり一人当たりのゴミの量、無駄の量は田舎よりも都会の方が多いのでしょうか。忙しさに追われ、便利が取り囲んでいる都会と、地方とでどのくらいの差があるのか、数字として表せるものがありましたら、是非教えていただきたいと思います。

便利を享受することは
マイナスなことではないと思います。
そもそも、意識の問題を問うても
便利と天秤にかければ、便利が勝ってしまいます。
エコバッグを推薦して
ブランドを仕立て、使わないバッグを大量に売れば
エコバッグの製造とその後の廃棄にも
エネルギーは必要になります。
ブランド物のエコバッグを買うために
わざわざ遠くに買い物に行く事を、
さもトレンドのように宣伝していたことは
記憶に新しいですよね。
スーパーではエコバッグを使っても、
コンビニでは使わなかったりしますし、
エコバッグで買い物してスーパーをはしごしたら
万引きと間違われかねません。

買い物のポリ袋が不要なごみになり
そのごみを処分するのに余分にエネルギーが必要になり
そのエネルギーを供給する手段が
環境を汚染するのであれば、
そのポイントごとの対策を検討する必要があります。

しかし最も簡単なのは、
買い物自体の回数をなるべく減らして、
一回の食事の量も多少減らし、
無駄に捨てていた食品を最後まで使い切るだけで
環境にも、健康にも、お財布にも
優しいエコ生活ができます。

エコバッグの使用、紙パックのリサイクルなど、できることはしようとしていますが、ペットボトルのこととか配慮できていないことはまだまだたくさんあります。

いつも先生の記事を読むたびに気づかされることが多いです。
意識を高めていきたいと思います。

環境問題の深刻さは誰でも異を唱えませんが身近な生活を考えるとなかなか難しものです。「地球規模で考え、足下から行動」と昔から云われていますが本当にそうだとつくづく思う今日この頃です。

買い物の時はエコバックを使うようにしています。

でも、、忘れてしまう時もあります。。

エコバックの使用率って、、各自治体によって
異なりますよね。。

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