食料を無駄にしている話をしたついでに、食料を海外から輸入するために石油が浪費されていることをお知らせしよう。日本では年間、5800万トンもの食料を海外から輸入しているから、海外からの長距離輸送に使う石油燃料は莫大な量になる。そして、放出される二酸化炭素が大きな環境負荷になっている。
日本に輸入する食料、5800万トンにその輸送距離を掛け合わせて集計した「フードマイレージ」は9000億トン・キロメートルになる。アメリカは広い国で食料が国内で自給できるので、海外からの輸入は少ないからフードマイレージは日本の3分の1で済む。フードマイレージが大きいということは、食料の輸送エネルギーが多く必要だということを意味する。国民一人当たりで比べてみると、日本はアメリカの8倍もの輸送エネルギーを使って食料を調達していることになる。
海外からの輸送には航空機、船舶、自動車などを状況に応じて使うので、消費される石油燃料を正確に計算するのは難しいが、少なく見て600万トン、大きくみれば3000万トンと推定できる。すると、それに伴って放出される二酸化酸素は1800万トンから9000万トンになる。これは全国の家庭から1年間に放出される二酸化炭素、1億9000万トンの1割から5割に相当する。輸入でなく国産であればその半分で済む。
例えば、オーストラリアからアスパラガスを5本、約100グラムを輸入すると、453ミリリットルの石油が消費されるからアスパラガスは石油漬けになったようなものである。長野県産のアスパラガスであれば、石油は1ミリリットルで済むのである。
省エネルギー、地球温暖化防止のためにも、野菜や果物はできるだけ国産のものを食べることにしてはどうだろう。

