私たちが家庭で食べている食事は和食、洋食、中華食の混成メニュウーである。日頃よく食べる料理について食料自給率、つまり国産食材がどのくらい使われているかを計算してみた。レクチャーの休憩タイムにご覧ください。

和食のメニュー

ぶりの照り焼き(96%)  鯖の竜田揚げ(89%)  握り鮨(75%) ほうれん草のおひたし(72%)親子丼(70%)  寄せ鍋(67%) おでん(65%) 野菜の煮物(54%) 湯豆腐(35%)     肉じゃが(29%) 焼きとり(26%) すき焼き(24%)

洋食のメニュー

ピラフ(73%)  カレーライス(57%)  鮭のムニエル(47%)  ロールキャベツ(31%)     クリームシチュー(28%)  グリーンサラダ(20%) ナポリタン(17%)  ピザ(15%)      卵とハムのサンドイッチ(15%)  ハンバーグ(14%)  とんかつ(9%)  鶏肉の唐揚げ(8%)

中華のメニュー

チャーハン(36%)  キャベツと豚肉の炒め物(20%)  春雨サラダ(17%) 麻婆豆腐(16%) 餃子(15%)  焼売(15%)  青婌肉絲(15%)  カニ玉(15%)  ラーメン(14%)        酢豚(13%)  焼きそば(12%)

 それでは、1日に必要な2100キロカロリーを摂るのに、和食党と洋食党で自給率がどのくらい違うか、計算してみよう;

和食党が朝食にご飯、卵焼き、納豆、焼きノリとみそ汁、昼食に天丼とみそ汁と漬物、夕食には鯵の塩焼き、青菜の胡麻和え、ジャガイモの煮物とご飯に味噌汁を食べたとすると2144キロカロリー、自給率は63%と高い。

洋食党が朝食に食パン2枚、オムレツにサラダと紅茶、昼食にスパゲティー・ナポリタン、クリームシチューとサラダ、夕食にステーキ、サラダとガーリックライスを食べたとすると、カロリーは2196キロカロリーでほとんど同じだが、自給率は28%に過ぎない。

             

  

 私たちが家庭で食べている食事は和食、洋食、中華食の混成メニュウーである。日頃よく食べる料理について食料自給率、つまり国産食材がどのくらい使われているかを計算してみた。レクチャーの休憩タイムにご覧ください。

和食のメニュー

ぶりの照り焼き(96%)  鯖の竜田揚げ(89%)  握り鮨(75%) ほうれん草のおひたし(72%)親子丼(70%)  寄せ鍋(67%) おでん(65%) 野菜の煮物(54%) 湯豆腐(35%)     肉じゃが(29%) 焼きとり(26%) すき焼き(24%)

洋食のメニュー

ピラフ(73%)  カレーライス(57%)  鮭のムニエル(47%)  ロールキャベツ(31%)     クリームシチュー(28%)  グリーンサラダ(20%) ナポリタン(17%)  ピザ(15%)      卵とハムのサンドイッチ(15%)  ハンバーグ(14%)  とんかつ(9%)  鶏肉の唐揚げ(8%)

中華のメニュー

チャーハン(36%)  キャベツと豚肉の炒め物(20%)  春雨サラダ(17%) 麻婆豆腐(16%) 餃子(15%)  焼売(15%)  青婌肉絲(15%)  カニ玉(15%)  ラーメン(14%)        酢豚(13%)  焼きそば(12%)

 それでは、1日に必要な2100キロカロリーを摂るのに、和食党と洋食党で自給率がどのくらい違うか、計算してみよう;

和食党が朝食にご飯、卵焼き、納豆、焼きノリとみそ汁、昼食に天丼とみそ汁と漬物、夕食には鯵の塩焼き、青菜の胡麻和え、ジャガイモの煮物とご飯に味噌汁を食べたとすると2144キロカロリー、自給率は63%と高い。

洋食党が朝食に食パン2枚、オムレツにサラダと紅茶、昼食にスパゲティー・ナポリタン、クリームシチューとサラダ、夕食にステーキ、サラダとガーリックライスを食べたとすると、カロリーは2196キロカロリーでほとんど同じだが、自給率は28%に過ぎない。

             

  

 日本の食料自給率は40%と低いが、この数字そのものには大きな意味がない。例えば、食料輸入が完全にストップしたら国民は飢餓状態になるが、その場合、食料輸入は零なのだから食料自給率の数字は100%に回復する。 また、アフリカ諸国では8億人が飢えているが、食料自給率は100%に近い。つまり、これらの国々では経済的に貧しくて輸入食料が思うように買えないからである。このような状態で食料自給率の数字だけが100%であっても仕方がないだろう。

 つまり、問題にするべきは40%という数字そのものではなく、40%しか国内で自給できない食料の有効な使い方を考えてみるべきである。

 国内の農地面積は狭いけれど、それでも昭和40年ごろまでは食料自給率は70%以上を確保できていた。パンにする小麦、飼料用のトウモロコシ、油を絞る大豆などは輸入していたが、米、魚、卵、野菜、果物などは国内で自給できていた。ところが、このころから国民の収入が増え、食事内容が洋風化して肉料理、油料理を多く摂るようになったので自給率が急速に低下し始めた。

 戦前の食事はご飯に味噌汁と漬物、おかずは焼き魚か野菜の煮つけであった。 カロリーの80%を米飯や芋などで摂っていたから栄養バランスが悪く、国民の体格は貧弱で、 平均寿命も55歳ぐらいであった。それが、戦後、食事内容が洋風化したので栄養状態が改善され、その結果、体格は立派になり、世界一の長寿国になった。その代わりに、それまで自給できていた食料は足りなくなり、多量の食料を輸入するようになったから自給率が低下したのである。

 牛肉1キログラムを生産するには肉牛に飼料トウモロコシを11キログラム食べさせなければならない。豚肉であれば7キログラムが必要である。大豆油1リットルを絞るのには大豆5キログラムが必要になる。トウモロコシを食べていれば11人が1日を暮らせるのに、牛に食べさせて肉を食べれば1人分の食料にしかならないわけである。かくして大量に必要になったトウモロコシや大豆を栽培する農地は国内にはないから、すべてを輸入しなければならなくなった。ご飯、魚、野菜など50年前なら3人で食べていた食料を今はステーキやフライにして1人で食べてしまうのだから、食料が足りなくなっても当然である。

 日本の食料自給率は40%と低いが、この数字そのものには大きな意味がない。例えば、食料輸入が完全にストップしたら国民は飢餓状態になるが、その場合、食料輸入は零なのだから食料自給率の数字は100%に回復する。 また、アフリカ諸国では8億人が飢えているが、食料自給率は100%に近い。つまり、これらの国々では経済的に貧しくて輸入食料が思うように買えないからである。このような状態で食料自給率の数字だけが100%であっても仕方がないだろう。

 つまり、問題にするべきは40%という数字そのものではなく、40%しか国内で自給できない食料の有効な使い方を考えてみるべきである。

 国内の農地面積は狭いけれど、それでも昭和40年ごろまでは食料自給率は70%以上を確保できていた。パンにする小麦、飼料用のトウモロコシ、油を絞る大豆などは輸入していたが、米、魚、卵、野菜、果物などは国内で自給できていた。ところが、このころから国民の収入が増え、食事内容が洋風化して肉料理、油料理を多く摂るようになったので自給率が急速に低下し始めた。

 戦前の食事はご飯に味噌汁と漬物、おかずは焼き魚か野菜の煮つけであった。 カロリーの80%を米飯や芋などで摂っていたから栄養バランスが悪く、国民の体格は貧弱で、 平均寿命も55歳ぐらいであった。それが、戦後、食事内容が洋風化したので栄養状態が改善され、その結果、体格は立派になり、世界一の長寿国になった。その代わりに、それまで自給できていた食料は足りなくなり、多量の食料を輸入するようになったから自給率が低下したのである。

 牛肉1キログラムを生産するには肉牛に飼料トウモロコシを11キログラム食べさせなければならない。豚肉であれば7キログラムが必要である。大豆油1リットルを絞るのには大豆5キログラムが必要になる。トウモロコシを食べていれば11人が1日を暮らせるのに、牛に食べさせて肉を食べれば1人分の食料にしかならないわけである。かくして大量に必要になったトウモロコシや大豆を栽培する農地は国内にはないから、すべてを輸入しなければならなくなった。ご飯、魚、野菜など50年前なら3人で食べていた食料を今はステーキやフライにして1人で食べてしまうのだから、食料が足りなくなっても当然である。

 日本は国民が食べる食料の40%しか国内で生産することができない。もし世界規模の戦争が起きて外国からの食料輸入がストップしたら、我々の食事はどのようなものになるだろうか。

 朝食はご飯1杯と漬物、昼食にはふかしイモを3個だけ、夕食はご飯1杯と焼き魚1切れで済まし、味噌汁は2日に1杯、牛乳は7日にコップ1杯しか飲めず、卵は7日に1個しか食べられない。これで1日に摂れる食品カロリーは1760キロカロリーである。 成人男子が日常生活をするには1日に2500キロカロリーが必要だから、これでは飢餓寸前である。

 日本の食料自給率は先進諸国の中で最も低いのであるが、その原因は農地が狭く、人口が多いからである。農地面積は約500万ヘクタール、人口は1億2700万人であるから、一人当たりの農地はわずかに4アール(121坪)に過ぎない。郊外の1戸建て住宅の敷地ぐらいで1年分の食料を生産できるはずがない。アメリカは国土が広く、農地は一人当たり142アールもあるから食料自給率は128%であり、余った食料を輸出している。イギリスやドイツでも農地は一人当たり25アールあるから自給率は80%ぐらいを確保できている。

 日本で食料を完全自給するためには、現在ある国内農地480万ヘクタールのほかに、さらに1200万ヘクタールが必要になるから、国内の農地を3階建てにして使っても追いつかない。

 だから、日本では食料自給ができなくとも仕方がないのであるが、 問題にしなくてはならないのは40%という自給率の数字ではなく、その内容なのである。現代のわがままな食生活が自給率を必要以上に低くしていることを次回から説明してみよう。