はじめまして。

女子栄養大学の三浦理代と申します。どうぞよろしくお願いします。

女子栄養大学は「食」と「健康」のメッカです。教育のアドミッションポリシーは「食べ物で健康をつくる」というものです。

私の研究室では「食べ物の生理機能性」について研究をしております。中でも野菜の生理機能性を調べることを精力的に行っています。

ブログでは野菜にはどんな生理機能性成分が含まれているのか、また健康にどのように役立つのか解説してまいります。

 

今回は健康を維持する食習慣と、今話題の食物生理機能」について書いてみます。                

 フランスの裁判官ブリヤ・サバラン(1755-1826)の「食物で人間がわかる」という言葉があります。いささか極端ですが、とりもなおさず、私たちの体が食物から作られているということを表わしています。日頃、何気なく食べている食物は、実は「生きる」ために食べているのです。人生80年と仮定すると、生涯に食べる量は重量にして、驚くべきことに、およそ50トンにもなります。これは引っ越し用の4トントラックに13台という実に膨大な量になるのです。食物の成分は体に入って血や肉になったり、手や足を動かすエネルギーに変わったりします。食物から得たエネルギーを一生涯使い続けるのです。そう考えると食物は限りなく神聖なものに見えてきます。

 古代より健康と長寿は万人の悲願。その健康と長寿を作る源が食べ物です。食物は人間の健康を根本から左右する因子です。生体と密接に関係しています。病気から回復するにも食物が重要です。食べ方の善し悪しは健康に直接響いてきます。食べ方がよいと健康を保持・増進できますが、逆に食べ方が悪いと健康が脅かされます。毎日の食事の仕方が、何をどれだけ食べるかということが、将来の健康維持の重要な決め手になります。長期に渡る食生活の偏りや栄養バランスの偏りが高血圧、動脈硬化、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病を引き起こすことが明らかになりました。生活習慣病を予防するためには日常の生活、特に食生活に問題点をみつけ、生活習慣を改善することによって病気を防ぐ、すなわち、一次予防が大切であることが知られています。

 古来、中国では医食同源という言葉があります。食べ物とクスリは同根であり、この二つはつながっているという考え方です。今日、食物のもつ「クスリ的要素」にメスを入れる研究が一段と盛んになってきました。昔から体によいといわれてきた食品について、具体的にどんな成分が役立つのか解明されつつあります。身の回りの食品、野菜、果物、穀類、豆類、芋類、きのこ類などに、さまざまな疾病に対して予防的な面より、食品が医薬品の肩代わりをする可能性が明らかにされてきました。これらの食品を日頃の食生活の中で巧みに組み合わせて利用することが大切です。

 

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