皆様からたくさんの貴重なコメントいただきました。ありがとうございます。
第2回目は「食品の機能」についてご説明しましょう。
「食品の機能」とは
食品は人間の健康を根本から左右する因子であり、生体と密接に関係しています。
食品が生体に対して果たす作用、食品と生体との相互作用を「食品の機能」といいます。
食品には3つの機能があります。

(1)一次機能
 栄養機能ともいう。食品に含まれる栄養素が生体に対して果たす機能です。
生命の維持機能です。具体的には炭水化物や脂肪はエネルギーを供給し、
たんぱく質は血や肉になる。ビタミンやミネラルは体の調子を整えるなどであります。
一次機能は栄養学の誕生以来、長年に渡り研究されてきました。今も研究され続けています。

(2)二次機能
 味覚嗅覚応答機能(感覚機能)ともいう。食欲増進機能です。
食品の色、味、香り、テクスチュアなどは五感に訴えられます。食べ物をおいしいと感じさせる機能です。おいしく食べられることは喜び、満足感、充実感などを味わうことにつながるので、これも食品として持ち備えて重要な機能です。

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(3)三次機能
 生理調節機能ともいう。人体はホメオスタシスが維持され、神経系、循環器系、ホルモン系などが連動して初めて健康が保持されます。これらの生理調節機能を円滑に司る機能が三次機能です。三次機能成分が食品中あるいは食品由来の物質に存在することが解明されてきました。
 たとえば、食物繊維は栄養素ではないが、消化管内で特有の生理機能を発揮し、生活習慣病をはじめとする疾病の発病を予防します。
 食品の三次機能は高次の生命活動に対する調節機能であり、生体防御、疾病の防止、疾病の回復、体調リズムの調節、老化抑制などの働きがあります。

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三次機能成分を食品から抽出し、それを飲料、クッキーなどの加工食品に添加します。ヒト試験を実施し、国への申請をし審査を受け、その結果、機能性が科学的に証明された場合には保健の用途を表示することができるようになります。「特定保健用食品」として国の許可マークがつけられます。現在、941品目について表示が許可されています。今後もますます増えていくことでしょう。
 消費者は購入する際の目安として利用することができます。
 


はじめまして。

女子栄養大学の三浦理代と申します。どうぞよろしくお願いします。

女子栄養大学は「食」と「健康」のメッカです。教育のアドミッションポリシーは「食べ物で健康をつくる」というものです。

私の研究室では「食べ物の生理機能性」について研究をしております。中でも野菜の生理機能性を調べることを精力的に行っています。

ブログでは野菜にはどんな生理機能性成分が含まれているのか、また健康にどのように役立つのか解説してまいります。

 

今回は健康を維持する食習慣と、今話題の食物生理機能」について書いてみます。                

 フランスの裁判官ブリヤ・サバラン(1755-1826)の「食物で人間がわかる」という言葉があります。いささか極端ですが、とりもなおさず、私たちの体が食物から作られているということを表わしています。日頃、何気なく食べている食物は、実は「生きる」ために食べているのです。人生80年と仮定すると、生涯に食べる量は重量にして、驚くべきことに、およそ50トンにもなります。これは引っ越し用の4トントラックに13台という実に膨大な量になるのです。食物の成分は体に入って血や肉になったり、手や足を動かすエネルギーに変わったりします。食物から得たエネルギーを一生涯使い続けるのです。そう考えると食物は限りなく神聖なものに見えてきます。

 古代より健康と長寿は万人の悲願。その健康と長寿を作る源が食べ物です。食物は人間の健康を根本から左右する因子です。生体と密接に関係しています。病気から回復するにも食物が重要です。食べ方の善し悪しは健康に直接響いてきます。食べ方がよいと健康を保持・増進できますが、逆に食べ方が悪いと健康が脅かされます。毎日の食事の仕方が、何をどれだけ食べるかということが、将来の健康維持の重要な決め手になります。長期に渡る食生活の偏りや栄養バランスの偏りが高血圧、動脈硬化、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病を引き起こすことが明らかになりました。生活習慣病を予防するためには日常の生活、特に食生活に問題点をみつけ、生活習慣を改善することによって病気を防ぐ、すなわち、一次予防が大切であることが知られています。

 古来、中国では医食同源という言葉があります。食べ物とクスリは同根であり、この二つはつながっているという考え方です。今日、食物のもつ「クスリ的要素」にメスを入れる研究が一段と盛んになってきました。昔から体によいといわれてきた食品について、具体的にどんな成分が役立つのか解明されつつあります。身の回りの食品、野菜、果物、穀類、豆類、芋類、きのこ類などに、さまざまな疾病に対して予防的な面より、食品が医薬品の肩代わりをする可能性が明らかにされてきました。これらの食品を日頃の食生活の中で巧みに組み合わせて利用することが大切です。

 

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