こんにちは。読んでいただきありがとうございます。
すっかりご無沙汰をしてしまいました。国家試験を受けられた方、如何でしたか?今回は、祝杯にちなんだお話を。
6月21日の夏至までわが国では毎日少しずつ陽が長くなって行きますね。そんな季節、週末のトワイライトタイムはまさに黄金の時間と言えましょう。「たまにはお酒でも」と思ったとき、シャンパンは如何ですか。炭酸が入ったお酒を陽に翳すと、気持ちは晴れやかに。
シャンパンとは、正式にはフランス、シャンパニュー地方の発泡ワインのみが冠せられるそうです。以前シャンパニュー地方のワイナリーを訪ねたのですが、家族経営のワイナリーが多く、価格帯もいろいろだったほか、シャンパンの熟成中に結構瓶が破損してしまうといった産地ならではのお話などを伺いました。勿論試飲も充実していて、とても愉しい訪問だったことも申し添えなくては。
デパートのお酒コーナーを覗くと、いろいろな銘柄のシャンパンや発泡ワインがあって、手頃な価格で美味しいものがたくさん並んでいます。ラベルのデザインで選ぶことも、ちょっとした出会いになりますね。個人的にはスペイン産の発泡ワインを選ぶことが多いですね。
数年前、自分用にシャンパングラスを購入しました。以来シャンパンを注ぎ、グラスの底からまっすぐに立ち上り続ける泡の連なりを眺めるのが楽しみになりました。グラスの底部に工夫があるようで、ちょっとした芸術。最近はグラスに苺を1粒入れることにしています。シャンパンと苺は「最高の組み合わせ」と言われていますが、この季節は気軽に楽しめますね。
そんなひと時に欠かせないのがチーズ。チーズが無ければご馳走も片目の美人でしたっけ。近年、世界各地のチーズを購入することが容易になってきましたね。量り売りも多く、目移りしてしまうことも。硬質チーズとして知られているのがオランダの通称「赤玉」と呼ばれるゴーダチーズで、あの1玉の重さはなんと6kg前後。カットして売られているわけですね。カビによって独特の味わいが付与されたのが、カマンベールチーズやロックフォールチーズ。まさに大人が好む濃厚な味と言えましょう。オーストラリア産の甘いデザート系のチーズや、ナッツ等のついたチーズも今ではすっかり馴染みになりました。ちょっと変わったところで、北欧のミゾーストという褐色のチーズがあります。専用のナイフで薄く削って食べるのですが、乳糖が多く含まれキャラメルのような味わいです。寒い中で長時間競技をするノルディック種目の選手には、エネルギー補給源として欠かせないチーズだそうです。
このようにヨーロッパにおけるチーズは日本の漬物のような存在で、町や村ごとに数千種にも及ぶ独自のチーズがつくられてきました。そんな自慢のチーズも、EUがリステリア菌による食中毒防止のためとして、殺菌した乳を原料につくるように決めて以降、かつて生乳でつくっていたときより、味が落ちてしまったとの嘆きをよく聞きました。ヨーロッパのチーズ製造の原料は、今日ではウシの乳が主ですが、かつてはヒツジやヤギの乳からつくられてきました。今日でもアフリカやモンゴルなどでは、ラクダの乳からもチーズをつくっています。
チーズづくりは大胆に言ってしまうと、1Lの乳からカッテイジチーズ状の湿ったチーズが100gほど出来ます。液体である乳が、十分の一の固体になったのがチーズなのです。かつてチーズ製造は、常温では保存出来ない乳を活用する最適の方法でした。製造における熟成など様々な工夫によって多彩なチーズが生み出されたのです。チーズをつくるところをご覧になったことがありますか。液体である乳を加熱し、酵素や微生物の働きによって蛋白質のカゼインが凝固する瞬間は、一種魔術のようで、いつ見ても心がワクワクします。
ナナチュラルチーズがわが国に輸入され始めた頃、独特の匂いに驚いたそうですが、トビウオのクサヤ,鯖のへしこ、鮒寿司といったこれまた日本ならではの発酵食品に馴染んでいたゆえ、その味を好ましいとして、今日楽しむことが出来るのでしょう。
トワイライトタイムを豊かにする、お好みの味のチーズを探してみませんか。実は国産のチーズ、世界が驚くほどの高品質に達しているのです。酪農王国北海道のチーズをどうぞよろしくお願いします。


