こんにちは。先日カザフスタンから帰ってきました。とってもいい国でした!!

前にブログでお話しました砂漠のオアシス都市カシュガルで、「この山の向こう(中央アジア)に行くことなどあるかしら」と、カールブッセの山のあなたではありませんが、思ったものでした。人生ってわからないものですね。だから面白いのですが、そのうち天山山脈の向こうの国のお話をしますね。

 

今回はトルコの食べもののお話の続きにお付き合いください。

甘いものの代表は砂糖。素材によって砂糖は種類も、味も多彩で今日では自由に購入出来ますが、歴史的に見ると、とても高価な商品で日本では薬だったことも。トルコのデザートは、この砂糖をたっぷりと使い、さらに上からシロップや蜂蜜でコーティングして歯に甘さが染み込む程。形は小さめで洗練されたデザインです。菓子店に入るともううっとり。甘い香りと色彩の乱舞に、老若男女を問わず、ウンドウを眺める目は真剣そのもの。

お供の飲み物は、紅茶かコーヒーで、砂糖は必須。コーヒーはミルクパンに似た銅製の専用のコーヒー沸かしに細挽のコーヒー豆を入れ、水からじっくりと煮出しデミタスカップでいただきます。イスラム教徒に親しまれていたコーヒーは、キリスト教徒も魅了し、キリスト教世界ではコーヒー豆に洗礼を与えることで飲むようになったとか。

 

次にイスタンブールならではのスナックを紹介します。目の前の海で獲れた新鮮な鯖を炭火で焼き、バケットに挟んで上からレモンを絞って食べるサバサンドです。イスタンブールでは厨房が魚を釣り上げた海の上というお店も。鯖とフランスパン、意外な組み合わせですが、お試しください。わたしも時々つくります。

 

カッパドキアというとある年代以降の方は、たばこの宣伝で、月世界を思われる奇岩がそそり立つ風景に鮮烈な記憶をお持ちと思うのですが、わたしもそのひとりで年齢が分かってしまいますね。

イスタンブールから首都アンカラへ飛び、カッパドキア行きの長距離バスに乗りました。頼りはあの「地球の歩き方」でした。これから行く街の地図が簡単でも先にあると安心で、今のようにネットで海外の情報を気軽に入手出来ない時代のほうが、手間がかかってもある面楽しかったかも。本当に必要なことは不思議と何とかなるものですから。

このカッパドキア行きは実に楽しかったのでした。ホテルを出発するときも「バスターミナル!」とタクシーにお願いし、ターミナルでは文字表記が当時は読めず、「カッパドキア!」と連呼?したところ、親切な人が連れて行ってくださり、切符を購入し、出発時間は紙に書いてもらい、時間まで喫茶店でチャイを楽しむ余裕がありました。

途中、バスがドライブインで止まりました。アナウンスなど無し。運転手さんはドライブインに入りメニューを見ていたのでした。どうやら昼食をとって出発するようだと判断。言葉が通じ無い場合は、注意深くきょろきょろする必要があります。

ランチを取りながらの乗り合いバス旅行なんて素敵と思いませんか。運転手さんが我々に手招きしてくれたのを幸い、隣に座ってスマイル。近くの人のお皿を眺めて私たちも昼食を頼みました。そのケバブのおいしかったこと。運転さんが席を立つと一緒に移動するわけで、乗り遅れの心配もありません。頼んでいないチャイもご馳走になって出発。

カッパドキアというと奇岩とともに、キリスト教徒が立て籠もった地下7階にも達するカイマク地下都市が有名です。「カイマク」とは村の名前で、牛の乳を加熱して比重の軽い乳脂肪を上部に集めた乳製品「カイマク」がトルコで有名です。地元の方がつくるのを半日がかりで見せてもらいました。そのお宅の台所の下は地下都市で、現在も倉庫として使っているとのことでした。この「カイマク」と同じ製法の乳製品が、モンゴル遊牧民の間では「ウルム」と呼ばれています。中欧諸国でも、「カイマク」の名で同じような乳製品がつくられていることを知り、よりおいしく、かつ食糧を保存するための加工技術が、どこで最初につくられたのかは分かりませんが、人とは凄いものだと思ったのでした。こうした旅のにおける点の感動が、わたしの今日に至る歩みのささやかな線になっているのです。

 

イスタンブールに戻り帰国を控えて、宮廷料理店でヒツジ料理を堪能しました。ヒツジの肉も無論おいしいのですが、内臓料理がそれは複雑、重層的な味わいで、視覚的にも楽しませてくれました。まさに口福。内臓のパーツは分からずじまいでしたが。野菜料理の切り方、味付け、色彩、盛り付けなども見事でした。茄子とひき肉を重ねたムサカもトルコ料理です。

 

ヒツジ料理で忘れられないのが、とあるお店の食材のウインドウでバットに鱈の白子よりも大きなふわふわした白いものを発見したこと。そうですヒツジの脳みそです。血管を丁寧に除かれ、とても心地良さそうに並んでいました。さっと茹でて冷やしたものをレモンとヨーグルトで食べました。濃厚な味でした。

後年スクレイピーが話題になったとき、「仕方が無いわね、万一発生しても10数年はかかることだし・・・」といとこと話したのでした。

札幌はあっという間に寒くなりました。今年の猛暑が夢のようです。ではまた。素敵な秋をお過ごしください。

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