給食は外食です。食育を目指した外食です。
食事は家庭で食べ、外での食事は母親が作った弁当を食べ、そして、ごく稀に外食をする...という時代に育った私です。その後、中食という言葉が出現し、内食、外食との区別がされるようになりました。
内食(ウチショク、ナイショク)
家庭内で調理されたものを家庭内で食べる。家庭内で調理された弁当を含む。
中食(ナカショク、チュウショク)
家庭外で調理されたものを、(移動して)家庭外または家庭内で食べる。内食と外食の中間に位置し、持ち帰り弁当、惣菜などを指す。
外食(ガイショク)
家庭外(飲食店)で調理されたものを、その場(飲食店)で食べる。
給食は、家庭外で調理され、その場(給食施設)で食べることから外食として位置付けられます。しかし、一般の飲食店と異なるところは、目的が対象者の健康増進、疾病治癒(特に病院給食の場合)や食育であることです。このことから、給食は食事を介した直接的な栄養指導と言えます。給食は、栄養士や管理栄養士が対象者の健康(今日の健康、明日の健康)、給与栄養目標量(ほどよい量の設定)、栄養バランス(栄養士の専門性)、嗜好(好みや食歴)などに配慮し、食事計画に沿って調理された食事です。
簡単に言うと、"何を、どれだけ、どのように食べたらよいか"がわかる食事内容です。
前述のように、様々な条件を満たした給食は『食事計画・栄養管理計画』に基づいて提供され、そして、食事を摂取した後の健康状態の把握を含めた栄養管理では、栄養士(特に管理栄養士)の真の専門性が発揮されるところです。
栄養士は、おいしい給食づくりを目指すことが主業務となります。しかし、これは単に献立作成や調理業務を指しているのではなく、これらを含めた食事計画や献立立案(=給食の運営)がその基にあります。
給食実習では、食事計画や献立立案の知識と技術の修得を目指し、さらに、給食の目的は利用者の食育であることを周知させるように努めています。
そこで、食事計画や献立立案について学ぶ一方で、食育につながるものとして、給食提供と同時に『本日のメニュー』いうレシピを配布しています。これは、実習生以外の本学科学生に、給食を体験し(食べ)ながら献立内容や特徴、作り方、栄養量等の理解ができるようにと始めたことですが、今では利用者の皆さんがレシピをしっかり受け取って(あるいは、楽しみにして)くださっています。
そこで、前のブログで紹介した実習の『本日のメニュー』レシピを紹介いたします。献立決定までの経緯も付け加えました。
"豆腐コロッケメニュー"
学生の献立立案では、ごはん、豆腐コロッケ、かぼちゃの煮物、青菜の和えもの、すまし汁、ババロアであったのを、豆腐コロッケは裏ワザを使い(エネルギー・脂質のコントロール)二種類の味が楽しめるよう(プレーンとチーズ味)に工夫する、煮物に筍水煮(食品加工学実習で製造)と青みを加え、青菜が端境期であるためきゅうりを主にした酸味のある和えものに(味のバランス)、デザートは果物に(他の料理との調和)と、学生と話し合いながら調整しました。
"三色丼メニュー"
学生の献立立案では、三色丼、キャベツの和えもの、きのこのすまし汁、ミルクゼリーであったのを、先に実施する5月13日3班実習メニューとの重複や過去に2班が実習したメニューとの重複(きのこのすまし汁は実習済み、きのこは秋のイメージ)を避け、学生と話し合いながら調整しました。そして、デザート選択について提案しました。2班のKoさんが、「今回は、(調整が必要だったものの)自分たちで献立をたてたという実感がある
」と、言っていました。
5月27日"三色丼メニュー"の実習は、計画通りに作業が進み、盛り付けも丁寧な給食を提供することができました。もちろん、利用者にも大変好評でした。これは、各々が担当した業務を確実にしたことによるもので、さらに、事前の打ち合わせやチームワークを重視する気持ち(これがあれば、私の改善策?は不要)が主任栄養士(Knさんのこまめな動き)を始めメンバー全員に備わっていたことも評価できます。回を重ねてきた実習の成果が表れていたと感じました。
。
献立の栄養成分表示(
1日のエネルギー量が、1800~2100kcalの方の昼食としてほどよい量です。


うの花の 匂う垣根に ほととぎす 早も来鳴きて...


