またブログ更新を長らくお休みしてすいませんでした。実りの秋ですね~。
おいしいもの、食べてますか?
今日はいつものように食べ物ではなく、食べ物を作る「農」のとにかく美しい景観をご紹介します。
このブログの上の写真にも使わせていただいている、愛媛は宇和島にある、
遊子水荷浦(ゆすみずがうら)の段畑に2年ぶりにいってきました。
最大傾斜40度超という急峻な地形に開墾された幅50センチにも満たない石積の段畑。
先祖代々の汗の結晶の作品は、まさに「耕して天に至る」の形容にふさわしい絶景です。

古くから営まれていた半農半漁の暮らしを今に伝える歴史的、文化的な景観で、
平成19年に「重要文化的景観」の選定を受けているそうです。
遠くに養殖いかだの並ぶ宇和海をのぞみます。

腰を曲げ、働く人の姿に頭が下がる思いです。半年手入れをしなければ
一面草に覆われてしまうそう。経済効率性からは程遠いこの段畑は、手入れする人がなく、
多くが森に戻ってしまったそうです。
この絶景を残そうとNPO法人「段畑を守ろう会」が結成され、段畑が維持されています。

かつてはみかん畑であったところもあったそうですが、今はじゃがいも栽培が中心で、
急傾斜ゆえの日当たりのよさと石積みの石の保温効果でおいしいお芋がとれるそうです。
この石の積み方のできる人が年々少なくなってきているとか。 また、石の間に草が生えると
水はけが悪くなってしまうため、草を見つけたらすぐに取る、と常に草取りを怠らないそう。

自然と人の手によるじゃがいもは大人気で、ほぼ地域内で消費されるとのこと。
お土産としては、男爵いもで作った「段酌」という焼酎も売られていました。
鳥獣害予防のため電気柵があるのですが、その電気はエコな太陽光発電。
伝統の風景にも技術が役立っています。

最も感動するのは頂上にある先祖代々のお墓。この農の営みを脈々と続ける子孫たちを
ずーっと見守ってくれています。

この段畑の中をゆっくり歩くと、日本人の原点を体感できるような気がします。
ぜひ愛媛に訪れる機会があれば、足を延ばしてみてください。

