畜産の専門家の方々や、地元農家の方、行政OB、コンサルタントなどなど
多彩な顔ぶれで、放牧肉用牛の普及に関して前向きな話し合いです。

話し合いのもたれた某所は、素晴らしい古民家。
べんがらの色が美しく、また周りの風景も素晴らしく、うっとり。
私は畜産に関してど素人なので、消費者目線で参加したのですが、
ご専門の方々の意見が本当に勉強になりました。
放牧肉用牛に関しては、放牧のメリットというのが大いにあるので、
素人目線だと、「だったら今すぐやれば良いじゃない?」と思うのですが、
なかなかそうはいかない事情もあるようです。
まず、どこかで誰かがやって(でも周りの方の理解を得た上で協調しつつ)、
成功事例が作れてしまえば広まるのでしょうが、
じゃあ、どこで?誰がやるのか?
という最初の一歩を踏み出すのはそれほど簡単な話では無いよう。
従来の畜産農家の方や近隣の住人の方との和を保ちつつ、
みんなに利益が出る形で進めるにはどうしたら良いか、
各専門家の方が意見を出し合って話し合いは終了しました。

こんなところに、のびのびと草を食む牛がいる光景が当たり前になれば良いのに、
と思うのだけど、まだ少し時間がかかりそう。
現行畜産農業で利益を出している方の利益を守り、
更に放牧肉用牛でも効果を出し、住民の方にも理解を得る。
どこか歯車がひとつ上手く噛み合えば、
良く回っていくのでしょうが、その噛み合わせを見つけるブレイクスルーがどこにあるのか?
お話の中でひとつ、とても悲しい気持ちになったのは、
畜産をしていると近隣の方から臭いなどの苦情が来るというお話。
もともとの近隣住人の方ではなく、新住民の方から苦情があることが多いようで、
それで廃業などを余儀なくされる場合もあるとか。
私たちが生きて行くためには、どこかでみんなが少しずつ折り合い、
譲り合って暮らしていくことが必要。
特に食べ物を作っている農家の方々は、
私たちの命を支える大切な仕事をしているのだから、
もっと思いやりや理解、尊敬をもって、大切にしないと、
いつか私たち自身が取り返しの付かない事態に陥るのではないかと危惧しています。
放牧肉用牛実現に向けて、
私も何かお手伝いしたいという思いを強めて、今回の討論会は終わりました。


















