先日、思いつきで知人と南アルプスの北岳(標高3193m)登山をしてきました。
標高3010mでテントを張りましたが、日の出や周りの雄大な山々の景色には感動しました。
初めてこのような本格的な登山をしましたが、途中、中高年の元気な登山者が多いのにもびっくりでした。


さて今日はアルコールについてです。
一般にプロ選手やオリンピック選手のような一流選手にとって基本的にはアルコールは御法度であることは言うまでもありません。
飲酒によって、体脂肪がつきやくすなる、エネルギー代謝が弱くなりパフォーマンスが悪くなる、疲労しやすいなどの悪影響があるからです。

もちろんこれは一般の方にも飲酒によって同じ影響があるわけですが、
ここでは栄養学的になぜアルコールがこのような悪影響を及ぼすすのか、上手なアルコールとの付き合い方を、簡単にご説明します。
私も個人的にはお酒好きですので、出来るだけ実践している内容になりますのでご参考ください。

アルコールの中毒症状
少し怖い話をします。アルコールは適度に飲めばストレス解消ですが、アルコールは中枢神経抑制薬(鎮静睡眠薬)です。
これは理性や知性を司る脳の高位中枢を麻痺させる作用があります。
よって度を越した飲酒による中毒作用としては、肝障害や抗不安作用によるアルコール依存があります。また更には急性により呼吸抑制が原因で死にいたります。

このようなことを考えていると楽しく飲めませんが、以下アルコールがどのように代謝されるのかの説明ですが、上手く付き合えるヒントにしてください。

肝臓におけるアルコール代謝
アルコール→アセトアルデヒド→酢酸→二酸化炭素・水

アルコールの90%は肝臓で代謝されます。

① まずアセトアルデヒドへ代謝されますが、ここではアルコール脱水酵素(アミノ酸、亜鉛、補酵素NAD(ビタミンB3))が作用します。

② 更に酢酸へ代謝されますが、アセトアルデヒド脱水酵素(アミノ酸など)が作用します。

③ 更に二酸化炭素・水へは、通常の食事がエネルギーに変換されるのと同じ作用により分解されます。

ここでこの代謝の過程での影響としては、
ご存知の通りアセトアルデヒドは血液により体中にまわり二日酔いとして心拍数や呼吸数の増加、頭痛、動悸などの原因となります。

さらに肝臓への影響としては
上記のアルコール代謝に集中し(すなわち代謝に必要な栄養素が集中して使われる)します。特に①では大量のNADの消費されますが、これはアルコール代謝が進む限りNADの補給は必要となります。
一方で体脂肪の分解やエネルギー生成が阻害(こちらの代謝に必要な栄養素が回ってこない)されます。
これにより脂肪肝になったり、体脂肪がつきやすくなります。

さらに核酸代謝にも影響して尿酸値へ影響したり、老化の原因となる活性酸素が増加したり、利尿効果による脱水などがおこります。

このようにして生活に必要な体内の栄養素の多くがアルコール代謝に使われることで疲労し易くなり肝臓など様々な体への悪影響が生じてくるわけです。

そこでアルコールと上手く付き合う方法ですが、
アルコール代謝で消費される酵素の材料となる栄養素を積極的に摂取することが大切です。上記①②では特にビタミンB3を含むB群、亜鉛を含むミネラルそして良質なたんぱく質(アミノ酸)、上記③でもビタミンB群を主とした栄養素です。
さらに活性酸素対策ではビタミンCやEです。
また脱水を防ぐためにアルコール前後で水をしっかり補給することです。
私も深酒したときは、サプリ等でビタミンB群やミネラルを摂取してます。

なお市販でも二日酔い対策としてウコンなどは有名ですが、医学的な根拠はまだ少ないようです。
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail121.html

もちろんアルコールを適度な量に抑えられることが一番ですが。

ところで一般にお酒が飲めない人がいますが、これは②の酵素の働きが遺伝的に極端に低いタイプの方で、日本人で7%程度いると言われている。
なおこの酵素は皮膚にも存在するので、パッチテストでもアルコールに強いか弱いかが分かるようです。
ただこの酵素の働きが強いか弱いかがアルコール性の肝障害になりやすいかどうかについての関連はまだ報告されていないようですので、お酒の飲める方も飲み過ぎには要注意です。
本日はここまで。
有難うございます。

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