子どもの朝ごはん講座.

2月のある日,冬景色の県北の町でゼミの学生と「男性クッキング教室」を開催しました。

うなぎのちらし寿司,てんぷら,粕汁,蒸しまんじゅうと 高齢の男性にも好まれそうな献立でした。

管理栄養学科3年の学生の調理技術の未熟さもひとつ一つが少なからぬ驚きでしたが,圧巻だったのが「虫!!」

てんぷらの材料は,えび,菜の花,かぼちゃだったのですが,実習前の材料仕分け時のこと。学生の一人が「先生 かぼちゃが硬くて 切れません。」と包丁を私に渡しました。

「かぼちゃが切れない管理栄養士で どうするの?」と内心では思ったものの,若い娘には無理だったか・・・」とまな板の上の白っぽいかぼちゃに包丁をあてました。

地元の人が畑で作って,今日の教室のために差し入れをしてくれたらしく ちょっと見 古そうなかぼちゃでした。きっと納屋の隅に転がっていたのを 外見が痛んで無いので 役に立てば・・・・とのありがたい寄付だったのでしょう。

へたを切り落として,包丁の切っ先を真中に突き立て,少しづつ切って行きながら「てこの原理で 包丁の柄の遠くを持つと力が集中して切りやすくなるでしょ。」と説明しながら二つに切り分けて行きました。

かぼちゃが二つに分かれて ころんと切り口が上を向いた瞬間,見ていた学生は, 「キャー!!」 と絶叫icon:face_surprised

何とかぼちゃの中心部の種とわたが詰まった空間は,虫たちのパラダイスだったのです。

じっと観察する時間は無かったので(今は写真を撮っとけば良かったと後悔していますが)定かではありませんが,さなぎになったものや蛆(うじ)様のものがぎっしり!

学生は,そばにいた男性料理教室の参加者の後ろに隠れて,涙目で「私 ムシはだめなんです~」icon:face_shoutとふるえている始末。

「誰かスプーンちょうだい。」とスプーンを探してもらった私は,「凄い!この虫はえらい!」,「人間の食べるところには口をつけて無い!」,「無農薬だから虫もこんなに元気なんじゃ。」と,どんどん中の虫や種,わたを掻き出していきました。きれいにして切り分けたら,やっと学生もよみがえって来ました。てんぷらになったら 普通に食べていた様子でしたが,やれやれ・・・・でした。

農薬反対,自然が良い!と口で言うものの 虫食い跡のある野菜は売れないし,増して 本物の虫がいれば震えてしまう・・・・これが現実ですね。

ともあれ 料理教室は無事終了しました。粕汁は味が薄くどろどろしていて失敗でしたが・・・・・・

後日,他大学の先生の集まりでお茶の時間に,この話をしたところ,さらにびっくりicon:face_surprised

調理実習の時間にエプロンが燃えていた-そうである。

『先生 火がついた。』と学生が呼びに来たので急いで行ったら,コンロの火がエプロンに燃え広がっていた。そばに立っている他の学生たちはボー然と見ているだけだった。

先生がたたき消したそうだが,前髪まで焦げていたとのこと。他の調理・製菓専門学校の先生が「うちはしょっちゅうありますよ。」「学生も慣れていて,パパッと自分たちで消してますよ。」と事も無げ。

私の大学ではオール電化なので大学でのエプロン火事は無いものの免疫が無いので,これも心配ねと思った次第です。icon:face_embarrassed

 

今日のお題はべジスィーツ

場所は県北の過疎の町の素敵な研修施設の調理室

対象は,平均年齢70歳(?)の元気な主婦で高齢者にお弁当を作っているボランティアさん25人。

調理台4つに分かれての実習です。集まった皆さま全員が期待に満ちた目で注目しています。

しかし,実は私は,調理実習が苦手です。

一通り調理の手順を説明したうえで 1品はデモンストレーションをしました。が・・・・・・

日頃,調理になれている方々なので・・・・と油断した私も悪かったのですが,・・・・・

あっという間に「牛乳が足りません。」「蒸しパンミックスとホットケーキミックスがどっちだかわからなくなりました。」「卵が割れて卵黄が崩れちゃいました。」「砂糖はどこですか?」「かぼちゃが硬くて切れません。丸ごと電子レンジに入れたら柔らかすぎちゃいました・・・・・」と一挙に騒然!

メニューは,「トマト・ヨーグルト」,「とまと蒸しパン」,「かぼちゃとりんごのようかん」,「かぼちゃのパウンドケーキ」と4品を調理してもらったのですが,材料を計り間違えて膨らまない蒸しパンやくずれたようかんやら 出来栄えがかなり悲しい状況でした。

調理の最中も,レシピは全く見ないで一個づつ「これ,次はどうするのですか?」と尋ねる人あり,どんどん進めて途中で途方にくれる人あり なかなか皆様にお話を伝えるのは大変です。

試食の後,自分に丁度良いエネルギー量を計算できるように電卓を使って,計算を手ほどきしました。

丁度良い体重は,身長を2度かけて,さらに22を掛算すると求められるのです。

160㎝の人なら  1.6×1.6×22≒56.3(kg) これを電卓では,1.6×=×22≒56.3(kg)と簡単に計算できること。 また,現在の体重が多すぎるかどうかは,体重÷身長÷身長=で判定できることを学習していただきました。この値が18.5~24くらいならOKと・・・

1日に食べると良い食品構成もカラーの一覧表を作って説明しました。しかし,平均年齢が高い方が多いため,かなり無理だった感じもありました。これも 工夫が要ると反省しました。

ともあれ,試食したおやつは味はなかなか良くて,13時30分開始16時に終了となりましたが,私自身は,不完全燃焼でした。

以上のような迷いながらの 食育日記を繰り返している私に皆様のアドバイスをくださいね。